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理論は正しくても、現場でそのまま機能するとは限らない。

執筆者の写真: jameschappell2
jameschappell2
10月29日
読了時間: 2分

「対人関係のリスクを取っても安全だという、チーム内で共有された信念」

エイミー・エドモンドソンによる、心理的安全性の定義です。


日本の企業で仕事をしていると、この定義には、もう一つ足す必要があると感じます。


「誰かの許可を待たずに、自分から発言してもいい」という、一人ひとりの信念。つまり、自己許可です。


これがないと、安心は結局、上の人が操作するレバーのままです。


上下関係は変わらない。ただ、当たりが柔らかくなるだけ。


善意のあるリーダーが、一生懸命、発言の交通整理をする。みんなは、自分に順番が回ってくるのを待つ。そのリーダー自身は「もっと自分から発言してほしい」と願っているのに。

ただ、現場でこんな説明をしても、なかなか腹落ちしません。


だから私は、「恐れ」について対話するところから始めます。恐れなら、誰にでも覚えがある。流行のビジネス用語を並べる必要もありません。


誰にでも恐れはある。では、その恐れに対処するのは誰でしょうか。


誰かが自分の不安を和らげてくれる。それが、外から与えられる安心。


怖さがあっても、自分から動くことを学んでいく。その中で育てられるのが、自分の内側でつくる安心です。


どちらも大切です。


でも、安心させてもらうことに慣れきってしまったら、初対面の相手、失礼な相手、本当に危険な相手と関わるとき、どうするのでしょうか。


内側の安心も育てられるとわかると、リーダーだけでなく、全員に自分自身で取り組む課題が生まれます。そこから、エドモンドソンが書いていることへの理解も深まっていきます。

専門的に言えば、私は「許可を待たずに対人関係のリスクを取ってもよいという信念」の形成を支援しているわけですが……。


そんな言い方をして、みんなに居眠りされても困ります。


 
 
 

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