理論は正しくても、現場でそのまま機能するとは限らない。
10月29日
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「対人関係のリスクを取っても安全だという、チーム内で共有された信念」
エイミー・エドモンドソンによる、心理的安全性の定義です。
日本の企業で仕事をしていると、この定義には、もう一つ足す必要があると感じます。
「誰かの許可を待たずに、自分から発言してもいい」という、一人ひとりの信念。つまり、自己許可です。
これがないと、安心は結局、上の人が操作するレバーのままです。
上下関係は変わらない。ただ、当たりが柔らかくなるだけ。
善意のあるリーダーが、一生懸命、発言の交通整理をする。みんなは、自分に順番が回ってくるのを待つ。そのリーダー自身は「もっと自分から発言してほしい」と願っているのに。
ただ、現場でこんな説明をしても、なかなか腹落ちしません。
だから私は、「恐れ」について対話するところから始めます。恐れなら、誰にでも覚えがある。流行のビジネス用語を並べる必要もありません。
誰にでも恐れはある。では、その恐れに対処するのは誰でしょうか。
誰かが自分の不安を和らげてくれる。それが、外から与えられる安心。
怖さがあっても、自分から動くことを学んでいく。その中で育てられるのが、自分の内側でつくる安心です。
どちらも大切です。
でも、安心させてもらうことに慣れきってしまったら、初対面の相手、失礼な相手、本当に危険な相手と関わるとき、どうするのでしょうか。
内側の安心も育てられるとわかると、リーダーだけでなく、全員に自分自身で取り組む課題が生まれます。そこから、エドモンドソンが書いていることへの理解も深まっていきます。
専門的に言えば、私は「許可を待たずに対人関係のリスクを取ってもよいという信念」の形成を支援しているわけですが……。
そんな言い方をして、みんなに居眠りされても困ります。




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